古民家店舗改装、築87年の床組はシロアリの被害が広範囲にあり、侵入口にあたる束を鋼製束に替えシロアリ駆除剤を継手部分に塗布しながら進めました。
床組柱は12本新しく入れ直しました、床がどっしりしかっりして安心です。
縦の柱でシロアリ被害があったところが2カ所、壁がついているため替えるのは困難です。
立派な横架材を支えているため放置はできません。横架材を支えている手前に追加で柱を新しく補い支える方法をとりました。
在来工法の家屋は悪くなった箇所を直しながら住み続けられるのが良いです。一つ一つ手で作り上げていくものは部材の交換ができ修理もできる。
物があり溢れて壊れて捨てる時代は、この先なくならせなければいけないと思います。
技術ある職人が一から物を作り上げ、それを直しながらも大切に使う。
そういったことで心の軽率さも抜け人間味のある人間性が養われるのかな、と感じる最近です。